カッパドキアと聞くと、まず思い浮かぶのは奇岩の風景や、空いっぱいに浮かぶ気球じゃないでしょうか。
でも実は、その不思議な景色のさらに地下にも、とんでもない世界が広がっています。
カッパドキアには、岩を掘って造られた巨大な地下都市がいくつも残っていて、現在はその一部を実際に観光することができます。
「地下都市ってどんな場所?」「本当に人が暮らしてたの?」「トイレどうしてたん?」みたいに、知れば知るほど気になることが増えてくるんですよね(笑)
この記事では、カッパドキアの地下都市の歴史や内部のつくり、観光できるおすすめの地下都市、行き方、トイレ事情、見学時の注意点までまとめて紹介します。
カッパドキアの地下都市とは?

カッパドキアの地下都市は、やわらかい火山性の岩盤を掘って造られた大規模な地下空間です。
通路や小部屋が複雑につながっていて、見た目はまるで巨大なアリの巣。
中には、生活のための部屋だけでなく、食料を保管する場所や家畜用の空間、ワインづくりに使われたと考えられる場所、礼拝に使われた空間なども残っています。
ただの「地下の隠れ家」というより、長期間生活できるように考えられた地下の居住空間だったことが分かります。
なぜ地下にこんな巨大な都市が作られた?
カッパドキアの地下都市がいつ、誰によって最初に造られたのかは、現在もはっきり分かっていません。
この地域では古代から岩を掘って住居や貯蔵スペースを作る文化があり、その地下空間が時代とともに拡張されていったと考えられています。
特に、戦乱や迫害から身を守るための避難場所として使われた時期があったことはよく知られています。
外から入りにくい細い通路や、入口をふさぐための大きな石の扉が残っている場所もあり、安全に隠れて生活するための工夫があちこちに見られます。
「ここで本当に何日も生活してたのか……」と思いながら歩くと、ただの遺跡を見るのとはちょっと違う感じがあります。
地下ではどんな暮らしをしていた?
地下都市には、暮らすために必要な設備がかなり揃っていました。
- 居住スペース
- 食料の貯蔵庫
- 家畜を置くスペース
- ワインづくりに使われた設備
- 礼拝に使われた空間
- 換気のためのシャフト
特にすごいのが換気の仕組み。
地下深くまで空気を取り込めるように縦穴が設けられていて、長時間人が過ごせるよう工夫されていました。
地上と違って地下は気温の変化も比較的小さいので、食料の保存にも向いていたと考えられています。
こういう仕組みを見ると、「地下に逃げ込む場所」ではなく、かなり本格的な生活空間だったことが分かります。
カッパドキアには地下都市がいくつある?
カッパドキア周辺には、現在までに多数の地下都市や地下空間が確認されています。
その中でも観光地として有名なのが、
- デリンクユ地下都市
- カイマクル地下都市
- オズコナック地下都市
など。
特にデリンクユとカイマクルは観光客にも人気があり、カッパドキア旅行で地下都市へ行くなら、この2つがまず候補になります。
どちらも似ているようで、実際は内部の広がり方や歩きやすさに少し違いがあります。
このあと、「どっちに行けばいい?」という人向けに、それぞれの特徴も比較していきます。
カッパドキアの地下都市にトイレはある?
カッパドキアの地下都市を観光するなら、地味だけどかなり気になるのがトイレ事情。
結論からいうと、デリンクユ地下都市には観光客向けのトイレ設備があります。
ただし、地下の見学ルート途中で気軽に利用できるようなものではないので、見学前に地上で済ませておくのがおすすめです。
海外旅行をしていると、日本のトイレって本当に恵まれてるなあと毎回思うんですよね。
紙を流せるのが当たり前だったり、無料で使えたり、きれいに保たれていたり。
海外だと「紙は流さない」「有料」「便座がない」みたいなこともあって、郷に入っては郷に従えとは思いつつ、トイレに入るたびにちょっと身構えます(笑)
なので地下都市みたいな場所に行くなら、なおさら先にトイレ事情を確認しておくと安心です。
KKdayでツアー予約
観光客用トイレは地上にある
デリンクユ地下都市の公式施設情報には、WC(トイレ)設備ありと案内されています。
ただし、これは見学ルートの途中にトイレが点在しているという意味ではありません。
地下都市に入る前後に使える施設と考えて、チケットを買ったら先にトイレを済ませてから入るくらいが安心です。
カイマクル地下都市も公式施設情報にWCが案内されています。
地下都市の見学ルート内ではトイレに行けない前提で
デリンクユ地下都市の内部には、狭い通路や階段が続きます。
現在見学できる範囲も地下にかなり入っていくため、「途中でトイレ行きたくなったから一回外に出よう」という感覚では動きにくいです。
公式情報でも、見学ルート内部の観光客用トイレは案内されていません。
実際に2026年の旅行者口コミでも、地下側にトイレや給水設備はないという声があります。
なので、地下都市へ入ったら見学が終わるまでトイレには行けない前提で考えておくのが無難です。
見学前に済ませておくのがおすすめ
これはもう、海外旅行の鉄則みたいなものなんですが、
「トイレを見つけたら、とりあえず行っとく」
くらいでちょうどいいと思います(笑)
特にデリンクユやカイマクルは、内部に狭い通路や中腰で進む場所もあるので、途中でトイレを我慢しながら歩くのはかなりつらいです。
- 入場前にトイレを済ませる
- 紙の扱いなど現地の表示を確認する
- 利用料が必要な場合に備えて小銭を持っておく
このあたりを意識しておけばかなり安心です。
海外のトイレは国ごとにルールが違うので、「日本と同じ感覚で使える」と思わず、その場の表示や案内に従うのが一番です。
昔の地下都市ではトイレをどうしていた?
ちなみに、今の観光客用トイレとは別に、昔ここで暮らしていた人たちにもトイレは必要でした。
トルコ文化観光省の公式情報では、デリンクユ地下都市にはトイレも設けられていたとされています。
地下には食料庫、教会、ワインづくりの設備、水井戸、換気シャフトなど、長期間暮らすための設備がそろっていて、その中にトイレも含まれていました。
ただし、排泄物を具体的にどう処理していたかについては、今回確認できた公式情報では細かく説明されていません。
ネットではいろいろな説がありますが、そこは無理に断定せず、
「地下で暮らすために、トイレまで含めた生活設備が考えられていた」
くらいに覚えておけば十分です。
カッパドキアで観光できるおすすめ地下都市
カッパドキアには地下都市がいくつもありますが、初めて行くならまず候補になるのがデリンクユ地下都市とカイマクル地下都市です。
どちらも有名なので、「結局どっち行けばいいの?」ってなるんですよね。
私もこういう二択を見ると、旅行前はめちゃくちゃ比較します(笑)
せっかく時間を使って行くなら、自分が見たいタイプの地下都市を選ぶのが一番です。
合わせて読みたい
デリンクユ地下都市|深さとスケールを楽しみたい人向け
「せっかく地下都市に行くなら、できるだけ深くてスケールの大きいところを見たい!」
そんな人にはデリンクユ地下都市が向いています。
トルコ文化観光省の公式情報では、デリンクユ地下都市の深さは約85m。現在見学できるのは全体の約10%とされています。
地下には、
- 家畜を置くスペース
- 食料庫
- 食堂
- 教会
- ワインづくりの設備
- 学校として使われた空間
- 換気シャフトや井戸
などが残っています。
数字だけでも十分すごいんですが、個人的には「今見えてる部分ですら全体の一部」っていうのが一番ゾワッとします。
「この下や横にもまだ空間が続いてるのか……」って考えると、ちょっと怖いけど、同時にめちゃくちゃ見てみたくなるんですよね。
通路はかなり細く、階段でさらに下へ降りていく場所もあります。
地下へ潜っていく感じそのものを楽しみたい人には、デリンクユの方がワクワクしやすいと思います。
カイマクル地下都市|地下の生活空間を見て回りたい人向け
もうひとつの定番がカイマクル地下都市。
現在は4層が照明付きで一般公開されていて、狭い通路でつながった部屋やホール、ワインタンク、食料庫、台所、井戸、教会などを見ることができます。
こちらも決して広々した観光施設ではなく、地下都市らしい狭い通路はちゃんとあります。
ただ、デリンクユほど「どんどん深く潜っていく」印象より、地下の生活空間を歩いて見て回る感覚が強め。
「地下都市は見たい。でもあまり深く潜るのはちょっと怖い……」
という人なら、カイマクルの方が候補にしやすいです。
私はたぶん現地に立ったら、
「行きたい!……でもこの穴入るん?」
って一回なると思います(笑)
写真で見るのと、自分の目の前に人ひとり通れるくらいの狭い通路が現れるのとでは、絶対感覚違いますよね。
デリンクユとカイマクルはどっちがおすすめ?
どちらか1つだけ選ぶなら、こんな感じで考えると分かりやすいです。
- スケール感・深さを重視 → デリンクユ
- 地下の暮らしを見ながら歩きたい → カイマクル
- 狭い場所や深さが少し不安 → カイマクルを候補に
- 「地下都市に来た!」感をしっかり味わいたい → デリンクユ
どちらも十分見応えがありますが、初めてのカッパドキアで「地下都市をひとつだけ見る」なら、私はデリンクユを優先したくなります。
約85mという深さもそうですが、まだ見学できる部分が全体の一部だと知ると、どうしても見てみたくなるんですよね。
とはいえ、地下の狭い空間が苦手な人に「デリンクユ一択!」とは言いにくいです。
地下都市は“どっちが上”ではなく、自分が無理なく楽しめる方を選ぶのが正解だと思います。
カッパドキア地下都市への行き方
カッパドキアの地下都市へは、ツアー・レンタカー・タクシー・公共交通で行くことができます。
ギョレメからは地下都市までの直通公共交通が少ないため、個人で行く場合はネヴシェヒルで乗り換えるのが基本です。
ギョレメからデリンクユ地下都市への行き方
デリンクユ地下都市は、ギョレメから南へ約40km。
車なら約40〜50分が目安です。
公共交通を使う場合は、
- ギョレメからネヴシェヒルへ移動
- ネヴシェヒルでデリンクユ方面のミニバスに乗り換え
という流れになります。
2026年現在もネヴシェヒル〜デリンクユ間の昼間のミニバス運行は確認されていますが、時刻表や料金は変わりやすいので、当日に現地で確認するのがおすすめです。
ギョレメからカイマクル地下都市への行き方
カイマクル地下都市はデリンクユよりギョレメに近く、車なら約30分。
公共交通の場合はこちらもネヴシェヒルで乗り換えます。
ネヴシェヒルからカイマクル方面のミニバスがあり、2026年の旅行者情報でもギョレメ→ネヴシェヒル→カイマクルのルートで移動できたことが確認されています。
公共交通の運行時間や料金は変更されることがあります。特に帰りの便は、現地で最新の時刻を確認しておくと安心ですね。
ツアー・レンタカー・公共交通はどれが便利?
移動方法は、旅行スタイルに合わせて選べばOKです。
- ラクに観光したい → ツアー
- 自分のペースで回りたい → レンタカー・タクシー
- 費用を抑えたい → 公共交通
地下都市だけでなく、ウフララ渓谷などカッパドキア南部の観光地も一緒に回りたいなら、グリーンツアーを利用する方法もあります。
一方、公共交通でもデリンクユ・カイマクルへ行くことはできますが、乗り換えや待ち時間があるので、時間には余裕を持っておきましょう。
カッパドキア地下都市の営業時間・入場料
デリンクユ地下都市とカイマクル地下都市は、どちらも基本的に毎日見学できます。
営業時間や入場料は変更されることがあるので、ここでは2026年9月にトルコ文化観光省の公式情報で確認した内容をまとめてみました。
デリンクユ地下都市の基本情報
デリンクユ地下都市
休館日:なし・毎日開館
外国人入場料:13ユーロ
住所:Bayramlı Mah. Şemşili Yolu Sok. No:15 Derinkuyu / Nevşehir
デリンクユでは現在、夜間見学(Night Museum)も案内されていますがチケット条件が異なるので公式サイトで確認してください。
カイマクル地下都市の基本情報
カイマクル地下都市
チケット販売終了:19:15
休館日:なし・毎日開館
外国人入場料:13ユーロ
住所:Camii Kebir Mah. Eşref Ayhan Cad. No:46 Kaymaklı / Nevşehir
カイマクル地下都市は現在、4層が一般公開されています。
デリンクユと同じく営業時間や料金が変更される可能性があるので、旅行前に公式ページを一度確認しておくと安心です。
営業時間や入場料は変更されることがあります。特に冬季や特別営業日は時間が変わる可能性があるため、訪問直前に公式サイトで最新情報を確認してくださいね。
カッパドキア地下都市を観光するときの注意点
地下都市は普通の観光施設とは少し違って、狭い通路や階段が多め。
事前に少しだけ心構えをしておくと、かなり歩きやすくなります。
通路はかなり狭く中腰になる場所もある
デリンクユやカイマクルの地下都市には、人ひとりがやっと通れるくらいの狭い通路や、天井が低くて中腰になる場所があります。
特にカイマクルは、公式資料でも通路が低く・狭く・傾斜があると案内されています。
大きなリュックや荷物は邪魔になりやすいので、できるだけ身軽な格好で入るのがおすすめです。
閉所恐怖症・膝や腰に不安がある人は注意
地下都市は、狭い場所が苦手な人にとってはかなり圧迫感があります。
また、階段や中腰で進む場所もあるので、膝や腰に不安がある人は無理をしない方が安心です。
「ちょっと怖いけど行ってみたい」という場合は、まず比較的見学しやすいカイマクルを候補にしてもいいと思います。
歩きやすい靴と薄手の上着がおすすめ
地下は地上よりひんやり感じることもあるので、暑い季節でも薄手の羽織りものがあると便利です。
また、地下都市だけを観光するなら、履き慣れたスニーカーで十分です。
ただし、通路には傾斜や段差があるので、底が滑りやすい靴やヒールは避けた方が安心。
カッパドキアで谷歩きやハイキングも予定しているなら、軽めのトレッキングシューズを旅行用の一足にしても使いやすいです。
地下都市だけなら登山靴までは必要ありません。歩きやすいスニーカー、または旅行中のハイキングにも使える軽量なトレッキングシューズがあれば十分です。
|
ザ・ノース・フェイス トレッキングシューズ 防水 ミッドカット レディース クレストンミッドネオフューチャーライト NFW52320 KK THE NORTH FACE 登山靴 防水シューズ 山登り 価格:16970円 |
![]()
カッパドキア地下都市はツアーでも観光できる
カッパドキアの地下都市は、個人でも行けますが、ツアーを利用すると移動がかなりラクです。
地下都市だけでなく、周辺の観光地も一緒に回りたい人には向いています。
グリーンツアーで地下都市を巡る
カッパドキアでは、地下都市を含むグリーンツアーが定番です。
ツアー内容は会社によって違いますが、地下都市のほかにウフララ渓谷やセリメ修道院など、カッパドキア南部の観光地をまとめて回るプランが多めです。
自分で乗り換えを調べなくていいので、限られた日数で効率よく観光したい人には使いやすいです。
ツアーを探す
グリーンツアーの訪問先や料金、対応言語はツアー会社によって異なります。予約前に内容を確認しておきましょう。
個人観光とツアーはどっちがおすすめ?
どちらがいいかは、旅行スタイル次第です。
- 時間をかけずに効率よく回りたい → ツアー
- 自分のペースで見学したい → 個人観光
- 移動や乗り換えが不安 → ツアー
- 地下都市だけじっくり見たい → 個人観光
初めてのカッパドキアで、ほかの観光地も一緒に回るならツアーの方がラク。
一方で、「今日は地下都市だけ」と決めているなら、個人でゆっくり行くのもいいと思います。
まとめ|カッパドキアの地下都市は地上とは別世界
カッパドキアの地下都市は、奇岩や気球とはまた違う魅力があります。
地上からは想像できないような場所に、生活空間や教会、食料庫、換気設備まで残っているのを見ると、当時の暮らしをいろいろ想像したくなります。
デリンクユとカイマクルはどちらも見応えがありますが、深さやスケールを楽しみたいならデリンクユ、深さが気になるならカイマクルも候補。
トイレは見学前に済ませて、歩きやすい靴で身軽に入るのがおすすめです。
気球や奇岩だけでなく、地下にもこんな世界があると思うと、カッパドキアってやっぱり不思議な場所ですよね。