海外旅行では、行き先によって虫除け対策がかなり重要になります。
特に蚊が多い地域へ行くなら、肌用の虫除けだけでなく、部屋用の虫除けや刺された後の対策まで考えておくと安心です。
この記事では、海外旅行に持っていきたい虫除けグッズと、飛行機へ持ち込むときの注意点をまとめます。
海外旅行の虫除けは何を持っていく?
海外旅行の虫除けは、「肌用」「部屋用」「刺された後」の3つに分けて考えると準備しやすいです。
肌に使う虫除けスプレー
まず持っていきたいのが、肌に直接使う虫除けスプレーやミスト。
街歩きや観光、自然の多い場所へ出かけるときに使いやすい基本アイテムです。
私は海外旅行では、虫除けスプレーに加えて虫よけリングも一緒に持っていくことが多いです。
虫よけリングだけに頼るというより、肌用スプレーと併用する感覚で使っています。
部屋用の虫除け・おすだけベープ
ホテルやヴィラでは、部屋に蚊が入ってくることもあります。
そんなときに便利なのが、おすだけベープのようなワンプッシュタイプの部屋用虫除けです。
私は現地に着いた初日の買い出しで部屋用の虫除けを購入することも多く、ヴィラなど屋外で過ごす時間が長い宿なら蚊取り線香も追加します。
肌用の虫除けとは用途が違うので、宿泊スタイルに合わせて使い分けると便利です。
虫刺され後のかゆみ止めもあると便利
どれだけ虫除け対策をしていても、完全に刺されないとは限りません。
そのため、虫刺され後に使うかゆみ止めもひとつ持っていくと安心です。
現地でも購入できますが、肌に使うものなので、普段から使い慣れているものを日本から持っていくのがおすすめです。
海外旅行におすすめの虫除けスプレー
海外旅行用の虫除けスプレーを選ぶときは、商品名だけでなく有効成分と濃度も確認しておくのがおすすめです。
日本でよく使われている主な成分はDEET(ディート)とイカリジン。どちらも蚊などへの忌避成分として使われていますが、濃度や年齢によって使い方が異なります。厚生労働省も、海外の流行地域ではDEETやイカリジンを含む忌避剤を、製品の用法・用量に従って使うよう案内しています。
DEET配合タイプ|蚊が多い地域・長時間の外出向け
DEET(ディート)は、虫除け剤で広く使われている成分です。
日本では濃度30%の高濃度タイプも販売されていて、厚生労働省資料ではDEET30%の忌避効果はおよそ5〜8時間が目安とされています。
蚊が多い地域へ行くときや、遺跡・ジャングルなど屋外で長時間過ごす日には候補にしやすいタイプです。
ただし汗をかいたり雨に濡れたりすると効果が弱くなるため、時間だけを目安にせず、製品表示に従って適宜塗り直しましょう。
DEET30%製剤は12歳未満の子どもには使用できません。子どもと一緒に使う場合は、必ず商品の対象年齢と使用方法を確認してください。
イカリジン配合タイプ|使いやすさ重視
もうひとつの代表的な成分がイカリジンです。
日本では5%や15%などの製品があり、厚生労働省資料では15%タイプで6〜8時間程度が効果持続時間の目安とされています。
DEETと違って年齢による使用制限が特に設けられていないため、家族旅行でも選択肢にしやすいのが特徴です。
ただし「イカリジンなら何歳でも何回でも好きに使ってOK」という意味ではありません。
実際に使うときは必ず商品ごとの用法・用量を確認しましょう。
子どもと使う場合は年齢・使用回数を確認
子ども用の虫除けを選ぶときは、特に成分・濃度・対象年齢・使用回数を確認することが大切です。
DEETは濃度によって使用制限があり、厚生労働省資料では、12%以下の製剤でも年齢によって使用回数が決められています。一方、DEET30%は12歳未満には使用できません。
イカリジンには年齢による使用制限はありませんが、こちらも商品表示に従って使用します。
海外旅行用だからといって「一番濃いものを選べばいい」とは限りません。行き先・滞在時間・使う人の年齢に合わせて選びましょう。
虫除けスプレーは飛行機・国際線に持ち込める?
海外旅行へ虫除けスプレーを持っていく場合、気になるのが「機内に持ち込めるの?」「スーツケースに入れて預ければいい?」というところ。
肌に使う虫除けスプレーやミストは持っていけるものが多いですが、国際線では液体物の持ち込みルールがあるため、容量や容器を確認しておく必要があります。
また、部屋用の殺虫スプレーなどは肌用とは扱いが異なる場合があるので注意しましょう。
機内持ち込みは100ml以下が基本
国際線では、液体・ジェル・エアゾール類を機内へ持ち込む場合、基本的に1容器100ml以下である必要があります。
虫除けスプレーやミストもこの液体物ルールの対象です。
容器そのものが100mlを超えている場合、中身が少なくても機内持ち込みはできません。
そのため、機内に持って入りたいなら100ml以下の携帯サイズを選ぶのが分かりやすいです。
透明な1L以下の袋にまとめる
100ml以下の虫除けスプレーでも、そのままバッグに入れればいいわけではありません。
国際線では、液体類を容量1L以下の透明な再封可能な袋にまとめて入れる必要があります。
日焼け止めや化粧水、歯みがき粉なども同じ袋に入れるので、虫除けだけでいっぱいにしないよう荷造りの段階でまとめておきましょう。
国際線の液体物ルールは航空会社だけでなく、出発する国・空港によって扱いが異なる場合があります。利用する航空会社と空港の最新情報も確認してください。
100mlを超える肌用虫除けは預け荷物にできる場合がある
肌に直接使うタイプの虫除けで、100mlを超える商品を持っていきたい場合は、機内持ち込みではなく預け荷物に入れる方法があります。
ただし、預け荷物なら容量無制限というわけではありません。
ANAでは、化粧品・医薬品などに該当する対象スプレーについて、1容器0.5Lまたは0.5kg以下、1人合計2Lまたは2kg以下などの条件を設けています。
航空会社や商品によって扱いが異なることもあるので、100mlを超えるものを持っていく場合は事前に確認しておきましょう。
スプレー缶・エアゾールタイプは商品表示も確認
特に注意したいのが、スプレー缶やエアゾールタイプです。
肌に使う虫除けなど、一定の条件で持ち込み・預け入れできるものがある一方、引火性ガスや毒性ガスを使用したスプレーなどは持ち込み・預け入れができない場合があります。
そのため、
- 肌に直接使う虫除けなのか
- 部屋に噴射する殺虫剤なのか
- エアゾールタイプなのか
- 引火性・毒性などの表示がないか
を確認しておくと安心です。
「虫除けスプレー」という名前でも、商品によって飛行機での扱いは同じではありません。特に部屋用の殺虫剤やワンプッシュタイプは、肌用の虫除けとは別に確認しましょう。
おすだけベープは飛行機に持ち込める?
海外旅行の虫対策で便利なおすだけベープのようなワンプッシュタイプですが、肌に使う虫除けスプレーと同じ感覚で飛行機へ持っていくのはおすすめできません。
商品によって成分や分類が異なるため、持っていく前に商品表示と利用する航空会社のルールを確認しておきましょう。
肌用の虫除けとは扱いが違うので注意
肌に直接使う虫除けスプレーは、化粧品・医薬品などとして一定の条件で飛行機に持ち込めるものがあります。
一方、おすだけベープのように室内の蚊を駆除するための商品は「殺虫剤」に該当する可能性があります。
航空会社によっては、殺虫剤を機内持ち込み・預け荷物ともに不可としているため注意が必要です。
「100ml以下なら何でも機内持ち込みできる」という意味ではありません。液体物の容量ルールを満たしていても、危険物に該当する商品は持ち込めない場合があります。
機内持ち込み・預け荷物は航空会社の規定を確認
おすだけベープを海外へ持っていきたい場合は、商品名だけで判断せず、利用する航空会社へ確認するのが確実です。
ANAでは現在、殺虫剤や農薬について量にかかわらず機内持ち込み・預け入れともに不可と案内しています。
一方、化粧品・医薬品や一部の日用品スプレーについては、引火性ガス・毒性ガスを使用していないなど一定の条件を満たせば持ち込めるものもあります。
同じ「スプレー」でも用途や成分によって扱いが違うので、出発前に確認しておきましょう。
海外旅行のホテルの部屋で使うと便利
飛行機で持っていけるかとは別に、部屋用の虫対策そのものは海外旅行でかなり便利です。
特に熱帯地域や、庭・テラスのあるヴィラなどでは、部屋に蚊が入ってくることもあります。
私は日本から無理に部屋用殺虫剤を持っていくより、現地に着いた初日の買い出しで部屋用の虫除けを購入することも多いです。
屋外で過ごす時間が長い宿なら蚊取り線香も買っておくと便利。
飛行機への持ち込みルールが分かりにくい商品は、現地調達するのもひとつの方法です。
海外旅行で虫除けを選ぶポイント
海外旅行用の虫除けは、ただ強そうなものを選ぶより、行き先・使う場所・旅行日数に合わせて選ぶのがおすすめです。
日本から持っていくものと、現地で買うものを分けて考えると荷物も増えにくくなります。
行き先と季節で選ぶ
虫の多さは、国や地域、季節によってかなり違います。
特に熱帯・亜熱帯地域や、自然の多い場所、雨季の旅行では蚊が気になることも多いので、屋外で使う肌用虫除けと、宿泊先で使う部屋用の虫除けを分けて考えると便利です。
ヴィラやテラス付きの宿など、屋外で過ごす時間が長い場合は、蚊取り線香などを現地で追加するのもひとつです。
容量は飛行機に持ち込みやすいサイズを選ぶ
日本から虫除けスプレーを持っていくなら、飛行機のルールを考えて携帯しやすい容量を選んでおくとラクです。
部屋用は現地調達も便利。翻訳アプリのカメラ機能で用途を確認し、宿泊日数に合う使い切りやすいサイズを選ぶのがおすすめです。
言葉が分からない商品でも、成分や「室内用」「肌用」などを確認しやすくなります。
また、現地で買った部屋用虫除けは、帰国時に無理に持ち帰らず現地で使い切る前提で選ぶのもひとつ。
旅行日数に合わせて、小さめサイズや使い切りやすい量を選ぶと無駄になりにくいです。
普段使い慣れているものを持っていく
肌に直接使う虫除けは、できれば日本で普段から使っているものを持っていくのがおすすめです。
海外でも虫除けは買えますが、成分や香り、使用感が分かりにくいこともあります。
特に敏感肌の人や子どもと一緒の旅行なら、肌用は日本から、部屋用は必要に応じて現地調達くらいに分けると準備しやすいです。
海外旅行で虫除けが特に必要な地域は?
虫除け対策の必要性は、旅行先によってかなり変わります。
特に熱帯・亜熱帯地域や蚊が媒介する感染症が発生している地域へ行く場合は、観光中だけでなく宿泊先でもしっかり対策しておきたいところです。
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東南アジアなど熱帯・亜熱帯地域
東南アジアや南アジアなどの熱帯・亜熱帯地域では、デング熱など蚊が媒介する感染症が多く報告されています。
厚生労働省検疫所のFORTHでも、デング熱は東南アジア・南アジア・中南米などで患者報告が多いと案内されています。
特に雨季や自然の多いエリアでは蚊が増えることもあるため、肌用の虫除けだけでなく、長袖の服や部屋用の虫対策も組み合わせるのがおすすめです。
中南米・アフリカなども渡航前に感染症情報を確認
中南米やアフリカにも、マラリア・デング熱・黄熱など、蚊が媒介する感染症が発生している地域があります。
WHOによると、マラリアは主に熱帯・亜熱帯地域で発生し、特にサハラ以南のアフリカで感染リスクが高いとされています。
ただし、同じ国でも都市部と地方ではリスクが違うことがあるため、「東南アジアだから必要」「南米だから全部危険」と地域だけで判断しないことも大切です。
旅行前にはFORTHなどで渡航先の最新情報を確認して、必要に応じて虫除け対策や予防接種などを準備しましょう。
厚生労働省検疫所FORTHでは、国・地域ごとの感染症情報や渡航前の注意点を確認できます。
虫除け以外にしておきたい蚊・虫対策
虫除けスプレーを使うだけでなく、肌を守る・部屋に虫を入れない・刺された後に備えることも大切です。
特に蚊が多い地域では、いくつかの対策を組み合わせる方が安心です。
長袖・長ズボンで肌の露出を減らす
蚊に刺されにくくするには、まず肌の露出を減らすのが基本です。
暑い地域でも、薄手で通気性のいい長袖や長ズボンなら使いやすく、虫除けスプレーと併用しやすいです。
夕方以降や自然の多い場所へ行く日は、足首や腕までできるだけ隠すようにすると安心です。
ホテルでは窓やドアを開けっぱなしにしない
ホテルやヴィラでは、窓やドアを開けたままにすると虫が入りやすくなります。
テラス付きの部屋などでは、出入りしたらすぐ閉めることを意識するだけでも違います。
網戸がある場合も、隙間がないか確認しておきましょう。
虫に刺されたときのための薬も準備
どれだけ対策していても、完全に虫刺されを防ぐのは難しいです。
そのため、かゆみ止めや虫刺され後に使える薬も持っていくと安心です。
普段から使い慣れているものを日本から持っていけば、現地で慌てて探す必要もありません。
まとめ|海外旅行の虫除けは持ち込みルールまで確認して準備
海外旅行の虫除け対策は、肌用の虫除け・部屋用の虫対策・刺された後のケアまで考えておくと安心です。
特に飛行機で持っていく場合は、虫除けスプレーの容量だけでなく、商品が肌用なのか部屋用なのかによって扱いが変わることがあります。
- 肌用はDEETやイカリジンなど成分も確認
- 国際線は液体物の持ち込みルールをチェック
- 部屋用殺虫剤は航空会社の規定を確認
- 現地調達する場合は使い切れるサイズを選ぶ
- 長袖・長ズボンなど物理的な対策も併用する
行き先や季節に合わせて必要な虫除けを準備し、「何を使うか」だけでなく「どう持っていくか」まで確認しておきましょう。