みなさんは「永遠の愛」って信じますか?もしもそれがインドに、それも形に残っていたら見てみたいと思いませんか?今回はインド観光の代表「タージマハル」にスポットを当てたいと思います。
インドに行ったことがない人でもタージマハルと言えば「あ、聞いたことある」と思うのではないのでしょうか。世界遺産にも登録されており、その美しさは建築時から今に至るまで変わらないまま「世界一美しい霊廟」と言われています。
でもタージマハルってどんな場所?インドのどこにあるの?どうやって行くの?と気になることはたくさんありますよね!タージマハルの魅力に迫りつつ、旅行の疑問を全部解決しちゃいますよ~★
もくじ
タージマハルってそもそも何?
タージマハルの名前は知っていてもどんな場所なのか知らないって人はけっこういるのではないでしょうか。「霊廟ってことはお墓?でもなんか宮殿みたいじゃない?」私の周りではこんな意見が多かったです。
お墓よりも宮殿のイメージが多いのはディズニーのアラジンに出てくるジャスミン姫の住む宮殿のモデルになっているからでしょうか。アラビア風の物語なんですけど、アラジンってお話の舞台になっているのはインドなんですよね。
せっかくの機会ですからタージマハルについてお勉強しましょう!建設時のエピソードとかをきちんと知っておくと現地へ行った時の見方も変わってきて、より観光を楽しむことができますよ♪
永遠に残る愛が生んだタージマハル物語
インドがムガル帝国と呼ばれていた時代、5代皇帝シャー・ジャハーンの妻にムムターズ・マハルという人がいました。当時のインドとしてはとても珍しい恋愛結婚で2人は結ばれ、年月を経てもとても仲が良かったと言われています。
子宝にも恵まれ2人の間には14人もの子供がいるのですが、度重なる出産の疲労が原因となりムムターズ・マハル皇妃はわずか36歳という若さでこの世を去ることになってしまいました。
妻の死を深く悼んだシャージャハーン皇帝は、妻の最後の願いを叶えるためにペルシアから約2万人の職人を呼んで世界一美しいお墓を建設することにしたのです。
22年の歳月と当時の国が崩壊しかけるほどの財力をかけて完成した霊廟は、数百年たった今でもインドの至宝としてたくさんの人に知られており、皇妃に対する深い愛とロマンチックな計らいには自然と涙があふれてきます。
タージマハルの名前の由来は・・
シャージャハーン皇帝の妻に対する愛はとても深いもので、それは名前からも感じ取ることができるんですよ。タージマハルは奥様の名前と宮殿を意味する「ムムターズマハル」が変化して訛ったものとされています。
当時の国民からは親しみを込めて「ビービー・カー・ラウザ」(貴婦人の廟園)と呼ばれ、王妃が亡くなった時にはたくさんの人が深い悲しみに包まれたまま生活していたと言われています。
タージマハル観光!その見所は?
タージマハルは当時のあらゆる技術を集めて建設したものですがどんなところが魅力なのでしょうか。その見所やこだわりについて迫ってみましたよ♪
建物は全て大理石
どんな建物か見てみると分かりやすいかもしれませんね。世界一美しい霊廟タージマハルはコチラです!!
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高さ53mという大きさもさることながら、その美しさが特徴的なタージマハルは総大理石造りとなってます。1000頭の象を使って建材を運び、ダイヤやサファイアなど28種類の宝石を使ったお墓とは思えない豪華ぶりなんですよ♪
周囲を囲む高さ43mの4本のミナレットは皇妃に仕える4人の侍女を意味しており、地震等で倒壊してもタージマハル本堂に被害が及ばないように外に向かって倒れるように重心設計されているんです!
徹底したシンメトリー!細部にまでこだわるデザイン
シンメトリーという言葉を聞いたことがありますか?左右対称とか上下対称という意味ですが、タージマハルはそのこだわりがすごいんですよ!
フランスのヴェルサイユ宮殿やエジプトのピラミッドなど左右対称を意識している建物はたくさんありますが、ここまで完璧なものではありません。
その技術の高さは世界から称賛され、非左右対称を好む建築家でさえも「全てが均等で、世界で一番つまらない建物」という褒め言葉(?)を残したと言われています。
タージマハルの豆知識
【唯一の非左右対称エリア】
お墓の建設にお金をかけ過ぎた皇帝は息子の革命により幽閉されてそのまま生涯を終えたのですが、その後に娘の取り計らいで皇妃様の眠るお墓の隣に皇帝のお墓が作られました。徹底した左右対称にこだわったタージマハルは、そのお墓の部分だけが唯一の非対称エリアとなっています。
時間によって変化していく美しさ
昼間は雪のように真っ白なタージマハルですが太陽とともにその色合いは変化していきます。朝・夕方・夜ではまた別の美しさを堪能できるんですよ♪
早起きは三文の徳!早朝のタージマハル
タージマハルの営業時間ってちょっと変わっていて「日の出から日没まで」となってるんですね!中でも朝一番となる日の出のタイミングは薄いピンクのタージマハルを見ることができるんですよ♪
見るためには早朝から動かなければいけませんが、ピンクに染まった建物が空が青くなっていくのにつれて白く染まっていく様子はずっと見ていても飽きないほど美しい景色です。
遠くからでも美しい!夕方のタージマハル
夕方のタージマハルもおすすめでして、個人的には私はこの時間が一番好きですね♪夕日に照らされて少しずつオレンジ色に染まっていくタージマハルを見てると「一生に1回はこの目で見たい世界遺産」と言われる理由が分かるんですよ★
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夕方は中に入って楽しむのも良いのですが、ちょっと離れた対岸から全体を見る感じで楽しむのもおすすめです♪
特別な演出を楽しみたい!夜のタージマハル
タージマハルは基本的に日没で営業を終えて夜は入ることはできませんが、満月の前後5日間だけ一部エリアを夜間も開放して楽しむことができるんです。
人数制限があるため事前予約が必要になるのですが、月光に照らされたタージマハルはとても神秘的で見ることができたらそれは一生忘れられない光景になるのだとか・・。
世界遺産タージマハルへの行き方は?
魅力たっぷりのタージマハル、これはぜひとも行ってみたいとなったところで疑問が2つ。「ところでタージマハルってどこにあるの?」「タージマハルってどうやって行くの?」次はここに迫っていきましょう♪
タージマハルはどこにある?
タージマハルはインドの古都アーグラにあるお墓です。アーグラはインド旅行で最初に行くべき場所と言われている観光都市ですが、日本からインドに来たときはデリーに到着しますのでまずはデリーからアーグラまで移動しなければいけませんね!
最短の移動方法!列車を使って日帰り観光
海外旅行の慣れが必要かもしれませんが、私のおすすめの移動方法は列車です!1日1本しか往復してませんが、現地での滞在時間が長くタージマハルをしっかり楽しむことができますよ♪
それにインドの列車は飛行機のように食事サービス付きなんです!行き帰りでそれぞれミネラルウォーターももらえるし、移動以外にもメリットはたくさんあるんですよ!
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2015年に「ガディマン・エクスプレス」という特急列車が開通して、デリーからアーグラまでわずか1時間40分で行けるようになったんです♪
もちろん従来のシャターブディーエクスプレスも運行しています!コチラは出発は早いですが、ほぼ1日アーグラに滞在できるのでタージマハルだけでなくアーグラ城塞など他の観光名所も楽しむことができます!
色々と違ってくるので比べてみました♪
インド行きツアー急増のきっかけ!新型列車ガディマンエクスプレス
これまでアーグラへ行くニューデリー発の列車しかなく、毎日満席で予約も困難でした。そこで登場したのがガディマンエクスプレスで、この列車ができてから日本からのインド旅行が急増したんですよね!
ガディマンエクスプレスはデリー発(8:10)→アーグラ着(9:50)・・・アーグラ発(17:50)→デリー着(19:30)という運行時間で往復していますので、帰りも遅くならず安心ですね♪
しかも運賃も安くて片道辺り大体2000円くらいで行けるんです!ただ事前予約が少し複雑で分かりにくいなぁ~という欠点も・・。私も調べるときにやってみたんですけど「何これ??」って感じで全然分からなかったんです・・。
でも安心してください!この列車は事前に予約しなくても現地で購入できるし、現地の駅は外国人観光客専用売り場というものがあるので混雑はしてるものの手続き自体はスムーズに行えますよ♪
乗車後に気を付けなければならないのはアーグラは終点ではないことと、降りる駅は「アーグラ・カント」駅であり日本の電車のようにアナウンスはないので乗り過ごさないようにすることですね!
出発駅に注意
デリー発ということですべての列車がニューデリー駅から出てると勘違いする人がたくさんいます。ガディマンエクスプレスはニューデリーではなく、ハズラト・ニザームッディーン駅からの出発になりますのでご注意ください。
アーグラを思いっきり楽しみたいならシャターブディーエクスプレス
ニューデリー駅から出発したい方は従来のシャターブディーエクスプレスを使いましょう。こちらもアーグラまでは2時間ほどで到着するので、ガディマンエクスプレスと比べても大きく劣るということはありません!
早朝出発/夜中帰りという部分が難点でありますが、逆に考えたらそれだけ長くアーグラに滞在できるということですね♪現地ではタージ急行とも呼ばれており、毎日たくさんの観光客が利用してます。
運動スケジュールとしてはデリー発(6:00)→アーグラ着(8:00)・・・アーグラ発(21:00)→デリー着(23:10)となってますので、日帰りで思いっきりアーグラを楽しめますよ♪
こちらもネットで予約ができますが複雑なので難しいことがいっぱい・・。切符は駅で買うのがいちばんスムーズだと実感し、そういえば日本も同じだなぁと急に親近感が出てくるインドです。
鉄道は難しい!という人はバスやタクシーで
せっかくだから鉄道に乗ってみたいという気持ちは分かりますが、手続きが難しいしそもそも人気で満席かもしれません。そんなときは長距離バスだってありますよ!
ガディマンエクスプレスの始発駅となるハズラト・ニザームっディーン駅の東側にサラーイ・カレ・カーン・バススタンドという長距離バスのバスターミナルがあるので、そこでチケットを購入できます!
アーグラまでは大体4時間から5時間ほどかかりますが、列車のように1日1本ということはないし手続きも時間と場所を言うだけでチケットをもらえて手軽なので安心ですね。
日本語での手続きならコチラ!ガイド付きオプショナルツアーで
タージマハルには行きたいけど、手続きとか難しいし現地でも不安な方は日本の旅行会社にお願いしましょう!タージマハル観光は人気なので旅行会社では必ずオプションとして用意されてますよ♪
列車で行くプランから自分たちだけの専用車両プランまで幅広く用意されてるので、自分の予算と相談しながら決めるのが良いかなと思います。ほとんどガイド付きになってるので面白い話も聞けて自分で手配するよりお得な気分★
旅行会社によりけりですが、平均するとタージマハルのオプショナルツアーの料金は日帰りで12,000円から20,000円くらいですね。サリーやクルタといった現地衣装がついてるプランもあるので探すだけでも楽しいです♪
そして何よりすべての手続きが日本語なので、手軽だし初めてのインド旅行でも何の心配もいりませんよね!
タージマハル観光へ!何に気を付けたらいいの?
実際にタージマハルへ行くとなったら何に気を付けたらいいのでしょうか。観光時のマナー等の注意点をまとめてみました。
タージマハル
営業時間 日の出から日没まで
入場料金 1100ルピー(日本円で約1700円)※クレジットカード利用不可
定休日 金曜日(そのためか木曜日と土曜日はかなり混雑しています)
観光なら今がベスト!修復したばかりのタージマハル
タージマハルと言えば2015年から大がかりな修復作業に入っていたのですが、2018年11月頃にそれが終わったとの情報が入ってきました。そうです!今行くと修復したてのきれいなタージマハルがみれるんですよ~★
日本の姫路城なんかでもそうなんですけど、修復したばかりの白い建築物ってすっごいきれいなんですよね♪このタイミングは逃せないってことで、今インド旅行を考えている人はぜひタージマハルを訪れてください!
ある意味VIP?チケットは外国人専用カウンターで
リニューアルしたてのタージマハル、観光客だけでなくインドの人もたくさんいます。さっそくチケットを・・となるのですが、ここで注意!タージマハルはインド人と外国人で入口が異なりますので間違えないようにしましょう!
列車もそうですが要所要所に外国人専用窓口があって、外国人というのはインドにとってある意味VIPのような存在なんだなぁと思わず悪そうな顔でニヤリ・・。
そんな私を落とすかのごとく専用入口がある理由が発覚しました。タージマハルの料金って外国人かどうかで料金が全然違うんだとか。比べてみるとインド人50ルピー(約80円)/外国人1100ルピー(約1,700円)となってました・・。
インドの物価を考えたらこの入場料は高いという人もいますが、せっかく来たなら中へ入ってきちんと観光したいですね!入場料には水・シューズカバー・ミニマップなどが含まれてるのでもらい忘れがないようにしましょう!
観光は最小限の荷物で!空港より厳しいタージマハルの荷物制限
タージマハルは建物自体も有名ですが、持ち込み制限の厳しさでも知られる観光地となります。チケットを買って中に入る時に徹底したセキュリティーチェックが待っています。
ボディチェックはサッと行われますが荷物チェックはガッツリいっちゃいます・・。空港のチェックがかわいく見えるくらいにしっかりやるのでドキドキものですよ(笑)
中に持ち込んでいいものといけないものがあるので調べてみました!持ち込んでいけないものは各入場門付近にあるロッカー又はクロークに預けることになるのですが、チケット売り場から遠い・・。(※大体10分くらい歩くことになります)
歩いて往復するのも大変なので持ち込めないものを知ってると入場前に預けることができてとっても効率的なんですよ♪
持ち込みが可能なもの
まずはこれだったら中に持って入ってもいいよというものからご案内しますね!
メモしておこう
・小さな手荷物かばん(1人につき1個)
・貴重品(人が多いのでスリに注意!)
・カメラ(※本体のみ 三脚等の付属品は不可です)
・靴(※チケットと一緒に渡されるシューズカバーが必要)
・ガイドブック
・携帯電話
・入り口でもらった水
・ティッシュ
持って行けるものは貴重品とカメラのみと覚えておくと簡単ですね♪
持ち込みが不可能なもの
持って行けないものはあらかじめ入場口で預けた方が良いですが、預けるのには30ルピー前後のお金がかかりますのでご注意ください。それでは持ち込みできないもののご案内です!
メモしておこう
・キャリーケースの様な大きなかばん
・飲食物(※飴1個でも不可です)
・カメラや携帯以外の電子類(※ビデオカメラや音楽プレイヤーなどは不可です)
・筆記用具(※ガイドブック以外の本も不可です)
・タバコやライターなどの危険物
タージマハルは暑い!?観光時の服装は・・
服飾品については特に何も言われないタージマハルですが、観光にはどんな服装がいいのか迷っちゃいますよね。インドってなんか暑いイメージがあるけど、タージマハルはお墓だから露出が高いものだとちょっとって思います・・。
服装もまとめてみましたので気を付けて観光してくださいね!
日差しはビーチリゾート並み!日焼け止めの対策を
インドは暑い・・そんなイメージを持つ人はたくさんいますし、私もそう思います。そして本当に暑くて、一番暑い5月は40℃越えが普通になります。でも湿度が低くてカラッとしてるので日本の夏より涼しく感じるんですよ~♪
ただ日差しは強めなのでタオルやサングラスと言ったアイテムは必須ですし、肌を焼かないように薄めの長袖・長ズボンの方が半袖でいるよりも涼しく感じるのでおすすめですね★
せっかくだから着てみよう!インドの民族衣装
日本でも京都とかに行って舞妓さんの格好をすると旅のテンションがアップしますよね!せっかくだからインドでも民族衣装を着てみませんか。同じタージマハルでもちょっと違った味わい方ができますよ!
インドの民族衣装と言ったら「サリー」です。日本でもけっこう有名でデザインの可愛さからパーティドレスにアレンジできたり幅広い使われ方をしている衣装ですよね♪
オプショナルツアーでタージマハルを申し込むとプラン内容にレンタルサービスが含まれていたりしますが、個人で行っても観光地の周りにはレンタルショップがあるので問題なく着用して楽しむことができますよ!
注意
サリーはレンタルだけでなくお土産としても購入できますが、アーグラは他の都市と比べてサリーの値段が高いのでご注意ください。レンタルなら問題ありませんが、購入するならデリーなどをおすすめします。
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レンタルショップにいくとたくさんのサリーが置いてあります!日本の着物と一緒で着付けが少し大変なので、お店の人にやってもらうときれいに着こなせますよ♪
安いものだと日本円で500円くらいからレンタルできますし、旅行会社のオプションでサリーだけをレンタルできるプランもありますので使ってみてくださいね♪
まとめ
さてインドの世界遺産「タージマハル」はいかがだったでしょうか。1人の女性のために永遠に残るようなお墓を作ってあげるなんてとっても素敵なラブストーリーですね。
タージマハルのエピソードを知ると1度でいいからそんな風に愛されてみたいと思ってしまいます(笑)インドへ行ったら必ず訪れたい観光スポットですね!
民族衣装を着てインドのお姫様の様な気分で、美しい白亜のタージマハルに込められた皇帝の純愛を体感してみませんか。